あらゆる問題を解決する「自立型問題解決法」
◆ ~すべてを前向きに受け止め、自分の出番に変える~
■自立型問題解決法とは
困難を楽しみ目的を達成する姿勢を「自立型姿勢」と言います。それは、いかなる環境・条件の中においても自らの能力と可能性を最大限に発揮して道を切り開いていこうとする姿勢です。
そして自立型姿勢で解決するノウハウが「自立型問題解決法」です。この「自立型問題解決法」によって、あらゆる問題を解決することができます。ここでは「自立型問題解決法」の事例を紹介させていただき、皆様の問題解決に活かしていただければ幸いです。
「自立型問題解決法」は、以下の3つのステップで考えます。
▼第一ステップ 「プラス受信」
問題を前向きに受け止めます。何のチャンスになるかを考えます。
▼第二ステップ 「自己責任」
自分自身に根本的な原因を探し出します。
▼第三ステップ 「自己依存」
自分ができることを思いつくだけ書き出します。そして、最後に優先順位を付けて、できることから実行していきます。
それでは以下、2つの事例を紹介いたします。
【問題 例1】 | 「スタッフにやる気がない」 |
---|---|
▼第一ステップ
「プラス受信」 |
●他人をやる気にさせるノウハウを身に付けるチャンス ●ワクワクする夢を明確にして、語り合うチャンス ●自分自身のやる気を見直し、見本となって行動するチャンス ●スタッフの悩みに一緒に向き合って、解決するチャンス ●スタッフとの信頼関係をより良くするチャンス |
▼第二ステップ
「自己責任」 |
●他人をやる気にさせるノウハウを身に付けてこなかった ●スタッフにワクワクする夢を語ってこなかった ●自分がやる気を持って仕事に取り組んでこなかった ●悩んでいることを真剣に受け止め、解決する努力をしてこなかった ●スタッフを心の底から信頼し、支援をしてこなかった |
▼第三ステップ
「自己依存」 |
●明日から元気よくあいさつしよう ●自分の夢を明確にして、毎日100回確認しよう ●夢に向かってあきらめないで取り組んでいる姿を見せよう ●どんな困難にも挑戦し、乗り越えて感動する姿を見せよう ●飲みに行って、とことん夢を語り合おう ●どんなことでもスタッフの相談に真剣にのろう ●スタッフを受け入れ、まずはこちらから信頼しよう ●スタッフの欠点を自分の出番と思って、何ができるかを考えよう ●スタッフの長所を見つけ出し、賛美しよう ●常に声をかけて、感謝の言葉を伝えよう |
【問題 例2】 | 「会議ばかりで仕事が進まない」 |
---|---|
▼第一ステップ
「プラス受信」 |
●仕事をこなす能力アップのチャンス ●業務知識を得るチャンス ●仕事のやり方を見直すチャンス ●他部門の知識を得るチャンス ●良い会議の仕方を身に付けるチャンス ●関係者との信頼関係を築くチャンス |
▼第二ステップ
「自己責任」 |
●頭の中が整理できていなかった、課題を十分認識していなかった ●関係者との連絡、連携が不足していた ●この程度でいいや、とあきらめていたことがあった ●会議の準備が足りなかった ●前回の議事録の内容を忘れていた ●だらだら会議でも仕方ないと思っていた |
▼第三ステップ
「自己依存」 |
●まず頭の整理、机の整理を行おう ●会社全体の業務の内容をしっかり理解しておこう ●仕事の優先順位を見直そう ●さらなる仕事の効率アップを考えてみよう ●上司、部下とのコミュニケーションを図ろう ●他部門に対しても情報発信を行い、情報、知識の共有化を図ろう ●良い会議とは何か、そのことに関係する本を読んでみよう ●会議前には準備をしよう、議事録を読み返そう ●会議のタイムテーブルを作ろう ●2時間の会議は設定しないようにしよう ●日常の仕事でも仕方がないと思っていることを見直してみよう |
これらは参考ですが、現実の問題解決に取り組む際には、それぞれの項目で考えられるだけ箇条書きでアイデアを出していきます。
特に、自己依存に関しては、やろうと思えば自分ができることの「千個出し」をお勧めしています。解決策で大切なことは最善策を見出すことです。はじめから名案を探しても、なかなか名案は見つかりません。「名案」とは解決できた後に言われるものだからです。つまり、実際に取り組む時には、最善策を見出すことが大切なことになります。どれだけありとあらゆることを考えつくしたかで、「最善」のレベルが変わります。その為の一つの指標として、千個以上を基準にしています。そして、それらの中から最善と思われるものを選考し、優先順位を付けて、できることから実行していくことになります。
株式会社アントレプレナーセンター
福島正伸