未来が輝く魔法の言葉100

写真家・野寺治孝氏による写真と言葉のコラボのページを用意し、 より言葉の意味合いを深めています。 一歩前に踏み出したい! 勇気を出したい! そんなときに読むだけでどんどん元気がわいてくる1冊です。

発行:玄光社(2011年11月) | 価格(税別):1,000円
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著者:福島正伸よりメッセージ

はじめて、野寺さん の写真を見た時、涙が溢れてきました。
それは、野寺さんが撮った素敵な写真集に私のことばが添えてあるものでした。

ただ、写真と私の言葉が並んでいるだけなのに、どうしてこんな気持ちになるのか。

それは、野寺さんのすべての写真に、強い意志があり、言葉では表現できないような生命力を感じたからです。
その生命力が私の言葉と共鳴し、心の奥底から込み上げてくるものがあったのです。

今、日本は歴史的な国難に見舞われています。多くの人たちが悲しみや不安の中で必死に生きています。
そんな中で私にできることは、わずかなことしかないかもしれません。
しかし、それでも無力ではなく、できることは必ずあると思っています。

一つの言葉、一枚の写真が、人や社会に大きな影響を与えることがあると信じています。

本書が未来への希望と生きる意欲に溢れて、より幸せな世界をつくる一助になることを願ってやみません。

福島正伸

 

写真家:野寺治孝さんよりメッセージ

本のあとがきにも書かせていただきましたが、出版するきっかけは中学を卒業する息子でした。
彼の卒業祝いに世界に一冊だけの写真詩集を作って贈ろうと思い、以前拝見したことのあった福島さんの言葉と私の写真を組み合わせたコラボ本をオンデマンド印刷で作りました。
出来上がってきた本を見て「これは息子だけに贈るのはもったいない。もっと多くの人に見てもらいたい」と思ったのがすべての始まりでした。

福島さんに直談判しに行ったときのことは今でもよく覚えています。
福島さんは「いいな、いいな、もうすでに出来上がってますよ。このまますぐにでも出版できますよ」と目に涙を浮かべて大変喜んでくださいました。失礼ながら私は福島さんとは初対面で彼の本当の人となりを知りませんでした。
「文章や言葉は素晴らしいが会ってみたら破天荒な人だったらどうしよう」と少々不安でした。
しかし会ってみると文章以上に熱い心を持った素晴らしい方で、まるで少年がそのまま大人になってしまったような感じでした。(もちろんいい意味でです。)
こうして本の制作が始まりました。ところがあの3.11の大震災が起こってしまったのです。

私はかなりショックで体調が悪くなってしまい、すべてに無気力で投げやりになりました。
直接被災したわけでもないのに我ながら情けない男です。そんな状況のなか福島さんの言葉を何度も読み返してみました。
ひとつひとつの言葉が胸に突き刺さりとても勇気付けられました。そのとき本当の意味でこの本を出版する意義がわかりました。
制作に関しては、写真のセレクションは編集の上野さんとデザイナーの鈴木さんにお任せしました。
私が選ぶと一人よがりになり、客観性に欠くと思ったからです。言葉との組み合わせは相当大変だったと推測します。

後にその話を二人にしたところ「いや、とても楽しかったですよ」とニッコリ笑ってくれました。
本制作で重要なのは関係者すべての結集力です。
それぞれが自分の持ち場を全力でやりつつ、それをどう組み合わせていくか、いわばチームプレーです。
ですから難しいですし楽しいのです。そんな良いチームで一緒に仕事ができたことがとても幸せでした。
そして仕事が終わってしまうことがちょっぴり淋しいですね。少しだけ反省もありますが今はとにかく感謝の気持ちでいっぱいです。

野寺治孝

編集者:玄光社 上野裕子さんよりメッセージ

 仕事で壁にぶつかったとき、夢の実現に向かっているとき、あるいは恋愛をしているとき、あと一歩前に踏み出す勇気があったら……と思うこと、ありませんか?
そんなとき、ぜひ本書を手にとっていただければと思います。
本書では、「仕事」「夢」「絆」「勇気」という4つのテーマで、福島先生の100篇の言葉を紹介しています。
力強い福島先生の言葉は、一歩前に踏み出す勇気や元気を与えてくれます。
この本をつくるにあたって、福島先生からは2000もの言葉を預けていただきました。
その中から100篇を選ばせていただいたのですが、福島先生の言葉と向き合うその過程で、私自身、どれほど励まされたことか。「なりたい自分にしかなれない」「自分と未来をつなぐのが夢」「いつも空は青い」……ひとつひとつの言葉のもつ力をかみしめながら、今という時代を生き抜くための珠玉の言葉を選ばせていただきました。
また、本書の大きな特長として、写真家・野寺治孝氏とのコラボレーションがあります。
福島先生の元気が出る言葉と、野寺氏の生命力あふれる写真の組み合わせは、まさに必見。
福島先生が「はじめに」に「一つの言葉、一枚の写真が、人や社会に大きな影響があると信じています」と書いてくださったように、魂が震えるような感動を味わっていただけると思います。

玄光社 上野裕子