新装版 真経営学読本

◆本書は2016年8月に刊行された『真経営学読本』の新装版です◆ 著者が、経営の纏わる言葉を定義し「最幸」の結果しか出ないように理論を構築した集大成の書!「世の中には、成功と失敗があるのではなく、成功と成長しかない!」「人は誰しも『努力』という無限の経営資源を持っている!」 本書は、起業家や経営者の “悩み” が “勇気とやる気“ に変わる究極の書!

発行:株式会社きんざい(2021年10月) | 価格(税別):1,680

本書は2016年8月に刊行された『真経営学読本』の新装版です。

 

著者:福島正伸よりメッセージ

 

「社会復帰は、もうできません」

ガンの宣告はあまりに突然でした。

 

人はいつか死ぬことを、私もわかっています。

そして、明日死んでも後悔しないように生きてきたつもりですが、

その日が突然来るんだということを、リアルに思い知らされました。

社会復帰できる治療を探して、その日から全国の病院をまわりはじめました。

もう、声を出すことも、仕事をすることもできなくなるかもしれない。

そんな状況の中で、自分の思いをすべて録音することにしました。

「声を出し続ければ、ガンが進行する」という医師からのアドバイスも無視して、その収録に3日間をかけました。

 

その後、たくさんの方々のご支援によって、37か所目の病院で治療法が見つかり、

約2か月間の治療期間ののち、奇跡的に社会復帰をすることができました!

 

復帰後、録音した内容を音声CDとして発売したところ、大変な反響となり、

あっという間に用意した1000セットは、売り切れてしまいました。

購入いただけなかったたくさんの方々より、その内容が知りたいという声をいただき、

この度、出版することにいたしました。

 

私は今までずっと、経営においても、人生のおいても、真に大切なことは何か、

ということを追求してきました。

わずかな疑問でも、とことん考え抜いて、完全に解決したかったのです。

「真経営学」という言葉を使っているのも、その思いを込めています。

 

本書の中の、一つ一つの言葉は、まさに私の命のメッセージだと思っています。

仕事をすることは幸せになることであり、生きることは感動することです。

そして、自分の命を輝かせるためには、他の命を輝かせることです。

 

どの町に生まれ、どんな仕事に携わろうとも、考え方次第で、

誰でも、幸せになることができると信じています。

そもそも私たちは、幸せになるために生まれてきたのですから。

 

一人でも多くの方々が本書によって、命の素晴らしさに気付き、

より幸せな人生を送るきっかけになることができれば、それほどうれしいことはありません。

最後に、このような出版の機会をいただいた、きんざい様に心より感謝申し上げます。

「すべてを楽しみ、すべてに感謝、この瞬間を生きる!」

 

福島正伸

 

 

編集者:きんざい石川和宏さんよりメッセージ

 

私は編集者として、多くの人に会い、本づくりのお手伝いをさせていただいています。

その際、いつも大事にしているのが、この「相手の本質を損なわない」という言葉です。

しかし、今回ほど、この言葉を意識したことはありませんでした。

福島さんは、中咽頭がんという大病を患いました。一刻を争うガンとの戦いの始まりです。

しかし、福島さんは治療を始める前に、どうしてもやっておかなければならないことがありました。

それは、夢と勇気と笑顔であふれた社会になることを願って、経験してきたことをすべて残すことでした。

書は、まさに福島さんの命の言葉でつづられた集大成の書といえます。

 

今回の本づくりは、内容に合わせて、最高水準を目指しました。

本文や表紙は、国内屈指のデザイナー松田行正先生に、

イラストはNHK「いわてみんなのうた」の絵を担当したオガサワラ ユウダイさんにお願いしました。

表現者たちが集まってモノづくりをする際、大切になるのはイメージのすり合わせです。

私は、お二人に福島さんの原稿をお渡しするとともに、私なりに感じた福島さんのイメージをお伝えしました。

それは、福島さんの根底にある「人への愛情」です。

そして青春時代に感じたような爽やかな「春風」です。出来上がった作品はイメージ通りでした。

 

しかし、印刷会社の担当者にデザインのデータを見せると、「これを印刷するんですか? こんな紙は見たことがありません。

インクがきちんとのるのか心配です。表紙は全面箔押しですか・・・。

この色はうちにストックがないので取り寄せになります。

それに表紙の布はオーダーメイドになるようですが、納期は大丈夫ですか」などと、心配して問合せが入りました。

印刷会社は大手なのですが、その現場が緊張するくらい難易度が高いデザインだったのです。

バーコードは読めるのか、表紙が擦れて汚れないか、トラブルがあったらこの大量の部数の責任は誰が負うのか。

しばらく悩みましたが、このまま挑むことにしました。福島さんが命を削ってつくられた大切な本です。

妥協はいっさいせず、純粋に最高難度のモノづくりを目指しました。

本書をお読みになると、「命」という言葉がよく使われていることに気づくと思います。

福島さんが、ご自身の命を意識してつくったことの表れです。それほど、本書は、特別な思いでつくられた聖なる書なのです。

この本が、永遠に、人々に希望と勇気を与え続け、みなさんの心の中の太陽となることを願っています。

 

きんざい 石川和宏