はじめて部下を持つあなたが理想の上司と呼ばれる瞬間

20万人を魅了してきたメンター・福島正伸が、「感動のストーリー」+「心に響く言葉」で、「理想の上司」と呼ばれるための心得を伝えます。 上司として知っておきたいことが、わかりやすく頭に入ってきます。「理想の上司とは何か?」と悩んでいる人にも、大きなヒントを与えてくれます。

発行:KKベストセラーズ(2019年02月) | 価格(税別):1,300円
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著者:福島正伸よりメッセージ

この度、また新しい本を出版させていただくことになりました。
これもいつも応援してくださっている皆様のおかげです。ありがとうございます!

この本は、初めて部下を持つ立場になった若い上司の方々向けに、上司として、どんな風に部下との関係を考えて、自立型の人材に育てていくかということを、わかりやすくできる限りシンプルにまとめたものです。

前半は小説風に書いてあります。部下ができて、実際に起こりうることや、何気なく接してしまうことで結局は部下も自分も苦しくなる状況。でも、そこからちょっと見方や接し方を変えることで、自分も部下もともに成長し、お互いにいろいろなことに気づきながら信頼関係を築いていけるということをお伝えしています。

後半は、小説の中で、どうして部下との関係がよくなっていったかの3つのポイントを、事例を入れながらまとめてあります。

大切なことは、部下がどうかではなく、自分が部下をどう受け入れて、どういう行動をとっているか、普段の自分の生き方を見直しながら関係を見直していくということだと思います。

特に初めて部下を持つ時は、うまくやろうとしすぎて部下に迎合してしまったり、なんで自分の気持ちが伝わらないんだろうとイライラしてしまうことがあるかもしれません。

しかし、よく考えてみると、部下は上司から大きな影響を受けています。特に、初めて就職をして、初めて働く若い人は、直属の上司からとても大きな影響を受けます。上司も初めての経験で、悩むかもしれませんが、部下はもっといろいろ悩んでいるかもしれません。

そういったとき、上司の方から始めていかないとその関係はよくなりません。部下に期待をしているだけでは自分の思った通りにはならないでしょうし、そこから人間関係がギクシャクしてしまうことになりかねません。

自分自身が、上司としてどう生きるか、どんな思いで仕事に取り組むか。部下との関係の前に、自分自身を振り返ることで、部下との関係を見直すことができるのではないかと思っています。

その第一歩として、こんなところから始められる、ということをこの本にまとめました。

私が『メンタリング・マネジメント』でお伝えしている「人をやる気にさせるメンタリング」の基本的な考え方も取り入れて書いてありますので、リーダーの入門編としてもお役に立てる内容ではないかと思います。

気楽に読んでいただきながらも、一つでも多くの気づきがあれば幸いです。

福島正伸

 

担当編集者:KKベストセラーズ 糸井浩さんよりメッセージ

私は編集者になる前にも、いくつかの仕事を経験しました。その中には、「ここで働けてよかった!」と思える職場もあれば、「いつまでこの会社にいなければいけないんだろう……」と、憂鬱になった職場もありました。

そうした違いを生み出していたのは、給料や待遇が原因ではありません。少しばかり給料が少なくても、尊敬できる人たちと一緒に、誇りを持って仕事をできれば、働くことに喜びを見出せたのです。

仕事に満足をもたらせるかどうかは、人と人とのつながりで決まっていました。クライアントとのつながりや、職場の同僚とのつながりです。そして、そのときに重要な役割を果たすのが、部署をまとめる「上司」でした。

職場の雰囲気というものは、上司によって左右されると思います。部下が上司を尊敬しているとき、職場には「やる気」がみなぎります。尊敬できる上司の下で働けることを、多くの部下は望んでいるはずです。 その一方で、部下のために何をすればいいのかわからずに、手詰まりになっている上司も見てきました。その人は「いい上司になろう」としているのに、意気込みが空回りするあまり、逆に部下を追いつめていたのです。

「出世やスキルアップのためではなく、充実して働くことを目指したビジネス書がつくれないか?」「悩みを抱えている上司と部下に、ヒントとなるような本を出せないか?」

私は編集者になったときから、そのような想いを抱いていました。そして、福島先生のご本を拝読し、実際に講演を拝聴させていただいたときに、「この人だ!」と思いました。 福島先生の放つエネルギーと、「人を動かすのは恐怖。人を育てるのは尊敬」という言葉に、探していたヒントを与えられた気がしたのです。私は先生のメッセージを、より多くの読者に伝えたいと思いました。

今回の書籍では福島先生に、特に20~30代の上司に向けて、リーダーの姿勢を書いていただきました。まだ若い上司こそ、やる気をうまく形にできず、部下の指導に悩んでいるはずだからです。私自身が実際に、そのような人々を見ています。 もちろん、多くの部下を抱えているベテラン上司や、自分で会社を切り盛りしている経営者にも、福島先生のメッセージは意味を持つと思います。メッセージを簡潔にまとめた小説『理想の上司』を読むだけでも、部下とのつき合い方が変わるのではないでしょうか。

この書籍が、部下の育成で悩むみなさまに、仕事のやり方を変える「きっかけ」となることを、心より願っています!

KKベストセラーズ 書籍編集部 糸井 浩