キミが働く理由

一生の仕事がみつかる、25のヒント。働く理由を考え続け、20万人の生き方を変えた著者が語る、仕事が楽しくなる考え方。

発行:中経出版(2011年06月) | 価格(税別):1,300円
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著者:福島正伸よりメッセージ

私は、就職するときに「いったい何のためにいったい社会へ出るのか」ということについて一番悩みました。働くことの意味について、「収入のため」以外の理由、動機が中々見つけられなかったのです。

お金のために働くのだったら、なぜ人間に生まれたんだろう?
逆に、人間は収入がないと生きていけないんだろうか?
自分が生まれてきたのは、給料をもらうためなのだろうか?
いろいろなことをすごく悩みました。
就職活動をしながら、友達といろいろ議論もしました。
いくら話をしても、毎日悩んでも、結論がでませんでした。
そのまま就職の時期を迎えてしまい社会人になりましたが、働く理由が不明確なまま、極端に言うと働く理由がなかったので、働く意欲が湧いてきませんでした。
やる気がないと会社に迷惑をかけることになるのでそれは申しわけないと思い、会社を辞めることにしました。そして、一体何のために働くのかということを考え直すため、自分で事業を始めました。
案の定、商売はそんなに簡単にうまくいくわけもなく、売上はまったくあがりませんでした。何をやっても、思い通りにならない、うまくいかない。お金をいただくということは、こんなに大変なことなのかと思い知らされました。生きるというのはそれだけでお金がかかることだし、生きているだけで大変なことなんだということを実感しました。
私は、そんな自分を変えるため、世の中で不可能を可能にした人たちに会いに行くことにしました。そのような方々は、全くちがう考え方を持っていました。自分は、自分勝手な狭い考え方のなかで生きているということを思い知らされました。すべての言葉やすべての考え方が、今まで自分が考えたものと全く違ってたのです。
仕事に正確な定義があるわけではなく、問題は自分がどう考えるかだということがわかりました。つまり、自分がどういう風に意味や価値を見つけ出すかで、仕事そのものがまさにやりがいのあるものになったり、ただ単に生活のために仕方なくするものになってしまったりするのです。
もちろん生活のために働くことは大切なことで、収入がなければ、生きていくことはできないかもしれません。しかし、やはり人間として生まれて、人間として生きていく中で、働くことによって自分の存在価値、自分の役割を見出すことができたら、そんなに素晴らしいことはないと思っています。
どんな仕事をしていても、仕事の意味や意義というのは必ず見つけられます。それを見つけることで仕事に対する意欲も変わります。意欲が変われば、仕事の質もどんどん良くなり、自分の存在価値を作り出していくことができます。
本書を通して、自分が悩んだことに対して、これまでの数十年間で自分なりの結論を出すことができたように思います。これからまさに働こうとしている若い方、働き始めたばかりで、いったい何のために今の仕事をしているのかと方向性を見失ってしまった方などのお役に立てれば幸いです。自分の人生にあてはめながら読んでいただければと思います。

福島正伸

 

担当編集者:中経出版 宮脇美智子さんよりメッセージ

私は大学3年の終わりに、院に行きたいと思いましたが、自分が院に入って、いきいきと学ぶ姿を想像することがなぜかできず、入試を受けませんでした。院の人たちは、なんだか自分と性格的に合わない感じがして、生き生きとしていられないと思ったからです。

一方で親から就職して欲しいといわれ、だとしたら、出版社に行きたいと思ったのですが、全く準備をしていなかったため、とても試験に通る気がせず、1つも出版社をうけませんでした。

結局、当時、募集が多かったので、SEになりましたが、これでいいのかなぁという疑問が、常に頭の中をよぎるようになりました。自信をもって、「SEをやっています!」と言えない自分がいました。そして、入社して数年たつと、数学や理系的発想がとても苦手なため、会社の中で役に立てず、数年働く中で、このままだととても働けなくなると思い、八方ふさがりの状態に陥りました。

上司にも、部下にも、つけあげられ、悔しくて、毎日、帰りがけの山手線で泣いていました。それでも好きな仕事であれば、このまま続けられて、この辛い経験も、いつか生きてくる、と考えられたのでしょうが、自分の才能に全く自信がもてず、今後はSEとして働くのはとても無理だと思うようになるとどんどん、後ろ向きの発想になり、腹痛を感じるようになりました。頭や顔や体に、大きな発疹が出て、腫れたりするようにもなりました。そのとき、恋愛、会社の人間関係、家族、仕事の内容、すべてのものがどんどん悪い状態になっていきました。

全てがどうにもならないと思ったとき、有給を3週間とり、実家に帰りました。そして、転職しようと思いました。そのとき、27歳になっていました。

転職としては、遅いスタートだと思いましたし、相変わらず日本は不況でしたから、自分の好きなことができるかどうか、わかりませんでしたが、自分の得意なこと、好きなことを軸に、自分の心に正直になるしか自分が生き残る道がないと、思いました。

そして、清水の舞台からとびおりる気持ちで経験もないのに、真っ正直に、何十件も応募した転職活動で、運良く出版社に内定をいただき、今現在、編集をやっています。

内定をいただいたときには、本当に天にも昇る気持ちでした。すべてのものがキラキラ光って見えました。一気に視界が広がったような気がしました。

そして、SEよりは、今の職業が自分の性にあっているようで、会社の人々にも、本当によくしていただいて少しは自分が人の役になっているのではないかと、自信をもてるようになりました。

このように、自分なりに七転八倒した何年かがあったのですが今振り返ってみますと、当時、職業が自分にとって、一番、大切だったんだと気が付きました。その一番大切なものに、一生懸命こだわって、大切にしてこなかったからその周りのものが、どんどん、おかしくなっていったんだとわかりました。

福島さんの講演をおききし、何年か前に職業で悩んでいた自分を思い出しました。職業について悩んでいる人に、少しでも、元気になってもらいたい、福島さんのお話は、そういうパワーをもらえる。そう思い、企画のご提案をさせていただきました。

本当にありがたいことに福島さんから企画についてご快諾をいただきました。そして、福島さんからの仕事についてのとっておきの25のメッセージを、1冊にまとめさせていただきました。

私ほど、仕事について遠回りをした人はいないかもしれませんが漠然と不安をもっている人、仕事ってなんだろうと思っている人、あるいは、上司、部下の関係で悩んでいる人、仕事以外で、どん詰まり状態になっている人、なにか心に残る強いものを感じたい人、感動したい人、人間って素晴らしいと実感したい人、そんな方々にぜひ、読んでいただければと思っています。

どうか、素晴らしい未来が、皆様の前にやってきますように!

中経出版 宮脇 美智子