まわりの人を幸せにする55の物語

福島正伸の夢の一つ、「自然災害などで困っている世界中の人たちを助けたい」という思いから『秘密結社・国際救助隊』は発足しました。本来ネット上でしか見ることのできない、 「人類のために人知れず貢献する隊員」の方による活動記録集。 ~今からできる人助け55の方法~

発行:中経出版(2011年05月) | 価格(税別):1,000円
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著者:福島正伸よりメッセージ

【本書の印税は、すべて「そのとき支援を必要としている地域・人・団体」に寄付をされます。第一回目の印税は、日本赤十字社を通し、東日本大震災の義援金として寄付さ れます。】

私たちは社会に貢献することで、自分が今ここに存在しているという実感を得ることができます。私はこのような人や社会とのつながりの中にこそ、最高の幸せがあると思っ ています。

ある日、私は世界で起きるさまざまな問題に対して自分にはいったい何ができるのか、そのような社会で幸せを実感しながら生きるにはどうしたらいいのか、ということを考 えていました。
そのときにふと、社会に貢献する秘密結社の設立を思いついたのです。その場ですぐにアイデアを書きとめ、一気に3時間書き続けていました。

これが秘密結社「国際救助隊」の誕生の瞬間でした。
国際救助隊のミッションとは、社会の現状を嘆くのではなく、社会を自分が活躍する舞台だと思い、自分にできることから、人知れず社会に貢献していくことです。日常の 中のどんなに些細なことでもいいのです、小さな行動が集まることで社会の大きな流れをつくることができるのです。

1000名の募集枠が1日で半分以上埋まり、あっという間に満員となりました。これには本当に驚き、「日本はなんて志の高い人たちに溢れた国なんだ!」ととてもうれしくなり ました。
尚現在(2011年5月現時点)では、隊員数は3000名にまで増えています。
隊員は、専用のウェブサイト内でのみ、自分のとった行動を人に語ることができます。このサイトへの書き込みは1年間に1万件を超えました。
ここに書き込まれたさまざまな「自分なりの社会貢献」は、行動した人の周囲の人だけでなく、書き込みを読んだ人も幸せにする力があります。

本作品は、誰でも共感できる温かい事例の中から、55の物語をピックアップしてご紹介させていただくことにしました。
事例を読まれて、「こんな小さなこと?」と思うかもしれません。けれども大切なことは、人のため、社会のために何かをしたいと思い、その思いをまず行動に移すことなの です。

本書によってありがとうという気持ちと、その言葉が溢れる社会は、今自分から作れるのだということを感じていただければ大変うれしく思います。

現在日本は、震災から2か月たった今でも、かつてないほどの厳しい状況に置かれています。被災者も相当数に上り、非常に苦しい生活の中で、それぞれが寄り添い、助け合い ながら生活をしています。そのご苦労を思うととても心が痛みます。亡くなられた多くの方々には、心よりご冥福をお祈りいたします。
私たちが遭遇しているのは、まさに国難といえる状況です。
しかし悲しい現実を伝えるニュースが流れる一方で、人と人とが助け合い、心が繋がる温かい出来事もたくさん起きています。海外からさまざまな支援の手が差し伸べられて います。

私に立ちには、無限の力があります。どんなに苦しく、つらい状況におかれたとしてもそこから立ち直る力をもっています。こういう時こそ、明るく前向きに生きる意味を湧 き起こすことが大切なのではないかと強く思っています。これはもちろん、自分ひとりでも発揮できる力ではありますが、その力をもっと強く、大きなものにするために必要 なのが「相互支援」つまり、お互いに助け合うことなのです。

私はすべての人たちが互いに助けあうことで、相互支援という理想の社会ができると思っています

それは、人々の意識の問題です。人が互いに相手に期待したり相手を自分の思い通りにしようとしたりするのではなく、互いに相手から学び、相手のために自分に何ができる か考えて行動することに考えて行動することによって、人間として成長し、人とのつながりを実感する社会です。
人はどんなに物質的に恵まれていたとしても、一人で幸せになることはできません。
本当の幸せは人との「つながり」にあります、そしてそのつながりは、人に期待するものではなく、自分が人のために何ができるかで生まれるものなのです。
社会をよりよくしようと思うと、そこには活躍の舞台がたくさんあることに気が付くはずです。そして、社会を変え、業界を変えるためにはどれほどささいなことであったと して一人ひとりがいまできることを探し、それを今実行していくことが大切だと思います。

戦後の飛躍的な経済の発展により、日本人の生活基準は世界でもトップクラスになりました。これから大切なことは、世界における日本の存在価値を創出することであり、東 日本大震災のときに世界が感嘆したような、日本人の礼儀正しさ、我慢強さ、思いやりといった、地球人として見本にとなるような生き方を示していくことにあると思います 。
私たちには、人に尽くすことで真の喜びを得るという心の豊かな生き方を伝えてくことが求められています。
その先には世界中のすべての人が必要とされる社会、人々が互いに感謝し合うことができる社会、そして戦争のない社会が待っていると確信しています。

福島正伸

 

担当編集者:中経出版 城戸千奈津さんよりメッセージ

「投稿を読んでいると、本当に幸せな気持ちになるんですよ」
という福島先生の笑顔から、本企画がスタートしました。福島堂をご覧の皆さまはご存じの方が多いと思いますが、本書は、「クマ隊長」こと福島正伸先生が組織する「国際救助隊」の隊員の方々が、ネット上に投稿した活動記録を 書籍化したものです。

本書で書かれている事例は、日常生活の中のちょっとした場面を切り取ったものです。決して、テレビや新聞に取り上げられるような、大々的な「社会貢献」ではありません 。でも、毎日の生活の中で、「ちょっといいこと」を真面目に、楽しく実践している人たちのお話は、読む人の心を温かくし、元気を与えてくれます。

本書の制作中、東日本大震災が起こりました。テレビでは被災地の映像が繰り返し流され、「自分には何ができるのだろう」と悩んでしまった人も多いのではないでしょうか 。
何かできることがあればと思うけれど、自分には特別な能力もないし、お金もないし、時間もない……と思っている人、本書を読めば、できることがあると気づいていただけ ると思います。

「はじめに」で福島先生が書かれているように「大切なのは、人のため、社会のために何かをしたいと思い、その思いをまず行動にうつすこと」なのだと思います。大きなこ とをする必要はないのです。ほんのささいなことだって、何もしないよりは、したほうがいいに決まっているのですから。

寄付ができる人は、寄付をすればいいし、被災地へボランティアに行ける人は、ボランティアに行けばいい。でも、何をしていいか、何ができるかわからない人は、本書に書 いてあることのようなことの中から、自分ができることをやっていけばいいのだと思います。

電車で席を譲る。天使な消費者になる。笑顔を見せる。
私たちの小さな行動の一つひとつが、まわりの人を幸せにし、めぐりめぐって、日本の未来が変わっていくのだと思います。

本書を読んで、毎日の生活の中で「ちょっといいこと」を実践し、まわりの人を、そして自分自身をも幸せに変えていく人が一人でも増えれば幸いです。

中経出版 書籍編集部 城戸千奈津